ネパール・カトマンズの治安で注意するべき5つの点|テロの危険は?観光客の多いタメル地区の治安は?

ネパール・カトマンズの治安で注意するべき5つの点|テロの危険は?観光客の多いタメル地区の治安は?

バングラデシュで日本人7人が犠牲になるテロが発生。全貌が明らかになるにつれ、事実から目を背けたくなるほど恐ろしさを感じる事件でした。世界中で発生するテロ事件を受けて、今の時期の海外旅行は行かないほうがいい、と判断する人も多いのでは。

そのテロの発生したバングラデシュと隣り合わせの国、ネパール。観光・移住どちらかにお越しをお考えの方にとって、治安はまず気になる点ですね。

今回はカトマンズの治安情報、また観光客やゲストハウスも多いタメル地区の治安をご紹介します。

まずはMOFA(海外渡航安全情報)を確認。

まず第一に、外務省の海外渡航安全情報をチェックしましょう。

ネパールに限らず、海外旅行・移住の際にはまずこちらの情報をチェックするのが最善でしょう。そして、短期間の滞在であっても外務省に登録しておくとその国の安全情報を受け取ることができます。登録はこちら。3ヶ月以内の短期滞在者・旅行者はたびレジに、3ヶ月以上の長期滞在の方はORR.netに登録しましょう。

こうしておくと安全情報や注意情報を受け取ることができるので非常に便利です。バングラデシュでのテロもあったので、MOFAで過去の注意情報を見てみると、2016年5月30日にイスラム過激派組織によるラマダン期間中のテロを呼びかける声明の発出に伴う注意喚起情報がバングラデシュ在住者に通達されていたようです。ラマダン期間中、従来以上に安全に注意するように、となっています。

こういった情報を前もって受け取ることができるだけで、旅行者にとっては分かりにくい現地での危険から自分の安全を確保することがいくらか可能になります。

注意喚起の情報、実際どのように届くのか?はコチラ↓↓
ネパール大使館から旅行者・滞在者へのお知らせ

では、早速ネパールをチェックしましょう。

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ネパール・カトマンズはレベル1「危険を避けるため、十分注意が必要」となっています。

何に注意が必要?

さあ、では、一体何に注意が必要なのでしょうか。

ネパール在住者の意見からすると、以下の5つには注意が必要でしょう。

  1. バンダと呼ばれるストライキ
  2. 不衛生ゆえの感染症や体調不良
  3. スリや泥棒などの軽犯罪
  4. (男性の場合)風俗店やドラッグの勧誘
  5. (女性の場合)マイクロバス内の痴漢

ネパール在住者にとってはかなりメジャーどころではないでしょうか。読者の中のネパール在住者も「あるよね〜」と思っているのでは。

バンダと呼ばれるストライキ

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ネパールではバンダと呼ばれるストライキが頻発します。ストライキを起こすのは、政治的な党派です。

ネパールの歴史を紐解くと、ネパール国内にはネパール共産党毛沢東派(マオイストと呼ばれる)やマデシ派(インド系少数民族)など多くの党派が争いを繰り返してきたことがわかります。

いろいろな考えの違う党派が自分たちの言い分を受け入れてもらおうとして、ストライキを起こすのです。

ストライキの内容は、バンダ(ネパール語で閉ざすの意)という名称通り、学校や商店は休み、道路も公共バスなどが全く走らなくなります。そして、主要道路では旗を持った党員たちが大声で何かを叫びながら行進。といった具合です。

わたしは運良く、これまでそれほど大規模なバンダの被害を経験したことはないのですが、営業している商店や運行している公共バスなどに投石被害があったりします。2013年の制憲議会選挙前は非常に過激なバンダが多く、バスの爆破事件なども起こったのを覚えています。間一髪で爆破事件を免れた日本人の友人から話を聞くと、非常に怖い思いがしました。

注意点

まず、上の外務省のたびレジやORR.netに登録しておくと、バンダの予定をメールで知らせてもらえます。

前日までに政府がバンダを起こす党派の要求を飲んだり、なんらかの折り合いが見られると、当日のバンダは解除されます。個人的な感想では、今までこのパターンが一番多いです。

解除の連絡がないまま当日を迎えた場合でも、その党派のバンダに参加できる人数などに左右されてか、バンダ実施宣言よりも小規模になることが多いです。道路は普通にマイクロバスや自家用車が走っていたりします。そういう場合は、普通に外出していました。バンダの日は、日本人お得意のスキル「空気を読む」を発揮するといいですよ。

基本の注意点は以下の通りです。

バンダの日は…

  • 基本的に外出を控える。近所に野菜を買いに行く程度なら問題ないことが多いが、マイクロバスに乗っての外出は控えること。
  • バイクを持っている人は運転を控える。路地なら大丈夫かもしれないが、大通りは特に注意。
  • シンハ・ダルバール(議会)付近(行進が行われる)には行かない。
  • 人が群れているところに興味本位で近づかない。

基本的にネパール人個人単位でお付き合いすると、温厚な方がほとんどですが、集団になると群集心理が働き、過激になるというパターンがありますので、注意が必要です。

不衛生ゆえの感染症や体調不良

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ネパールで気をつけるべき感染症はこちら。

  • 腸チフス(街も家の中も、衛生状態が悪くなる雨季に要注意。)
  • 狂犬病(野良犬のみならず、飼い犬にも注意が必要。狂犬病予防接種を打っているとは思うな!)
  • 破傷風(手足に引っかき傷などがあるまま雨季で氾濫した道を歩く場合、注意。)
  • A型肝炎、B型肝炎

上記に加えて、原因不明の体調不良に襲われることがあります。一ヶ月に一度、謎の高熱が一週間続く。とか、もう下痢とはお友達状態。などなど。

注意点

まずは、予防接種を打つことです。予防接種に関する記事はこちら。

上記の予防接種は日本でも現地ネパールでも打つことができますので、お好きな方をお選びください。ネパールで受けられる予防接種に関しては、また追加で記事でも書こうかなぁ。お待ちください。

あとは、衛生に気をつけることですね。水や野菜には気を付けましょう。ネパールの野菜はそれほど農薬を使ったりしてはいませんが、なにせ排気ガスなどにより空気が非常に悪いので、それを浴びながら成長した野菜には注意して何も損はないでしょう。

生野菜を食べたい時は、中国・広州生活でもオススメされていた「ホタテ」が便利です。

狂犬病に関しては、予防接種を受けていたとしても、噛まれたあとには現地で曝後接種が必要ですので、覚えておきましょう。そうでないと…こ〜んな怖い思いを経験しますよ〜。体験談その1その2

スリや泥棒などの軽犯罪

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観光客はあまり利用する機会は少ないかもしれませんが、在住者の足となっているマイクロバス。ぎゅうぎゅうに詰めこまれて走るそのバスの中でスリ被害が多発しています。

財布や携帯など電子機器をすられることはもちろん、中にはグループでスリを行う集団も。数人のスリ集団にマイクロバスに押しやられ、財布を盗まれそうになり、必死に怒鳴りながら抵抗すると、バスが急停車。蹴り落とされる、という被害にあった友人も。きっとマイクロバスの運転手もグルでスリしようとしたのでは?と言っていましたが、運転手までグルとは…怖いですね。

また、自室で就寝中にiPadやパソコン、カメラを窓の外から伸ばした棒のようなもので盗まれた、という友人もいます。その地域では、同様の泥棒が多く発生したとか。

わたしも、以前財布を落としたことがあります。後ろから自転車の男の子が「パース、パース。」と声をかけてくれ、戻る途中、別の男性も「財布落としてたよ〜」と教えてくれました。が、その場所に戻ると、財布はなし。100メートルないぐらいの距離だったと思うのですが…あっという間でした。基本的にネパール人は優しくて、リュックのチャックが開いていても「危ないよ〜」と声をかけてくれるし、財布が落ちそうなら「気をつけて〜」と声をかけてくれるのです。でも、中にはもちろん悪い人がいるので、注意は必要です。

注意点

まずは、財布や貴重品をポケットに入れない。カバンの中に入れましょう。男性の場合、財布とズボンをウォレットチェーンで繋げておくといいでしょう。

自宅でも、電子機器や貴重品を窓際には置かないようにしましょう。セキュリティ付きであれば、問題なしなんですが、なかなか難しいですよね。でも、可能なら安全意識の高い大家さんの家にお部屋を借りましょう。

風俗店やドラッグの勧誘

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観光客の多いタメル地区。普通に歩いていると、「ハッパ、ハッパ」と声をかけられます。中国人や韓国人と見分けがつかないゆえに、中国語や韓国語でおそらくドラッグの意味の単語をかけられることもあります。

男性の場合、と書いたのですが、実はわたし独身時代に「ハッパ」と声をかけられたことはなかったんです。結婚し、夫婦でタメルを歩いていると、声のかけられること、かけられること。男性をターゲットにして声をかけているのかもしれません。

そして、風俗店の勧誘も。わたしはあまり現状を知らなかったのですが、先日ネパールのことならなんでもさんのブログのこの記事を見て、唖然…。ネパールのマッサージやさんは風俗店のようになっているようです。知人で、ネパール人女性の呼び込みを受けたという人もいたので、こういうお店のスタッフだったのかもしれませんね。

注意点

基本は、声をかけられてもそっぽを向いていれば、問題ありません。全く聞こえなかったかのように、相手も全く見えていないように空気を相手にしているようなスタンスでいきましょう。

タメル地区では、欧米人の浮浪者もいます。ドラッグにはまって、自国に帰れなくなったのか…。その他、ネパール人のドラッグ常習者やホームレスもいますので、できるだけ目を合わさないように、変な恨みを買わないように、言いがかりをつけられないように行動しましょう。

マイクロバス内の痴漢

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わたしはネパールで二度経験があります。日本では、田舎出身で公共交通機関を使うこともほとんどなかったので、ネパールで人生初の経験でした。

一度は長距離路線(3時間ほど)をマイクロバスで移動している時です。もう一度は学校に向かうマイクロバスの中。どちらも、後ろの方の席に座っている時でした。ネパールのマイクロバスを経験された方ならわかることですが、乗車率200%のような車内。ただでさえ密着度が高いわけですから、すぐ手を伸ばせば触れることができます。

注意点

マイラシート(女性専用席)に乗る。最近、どのマイクロバスも大抵前方一列が女性専用シートになっています。女性専用シートが空いていなければ、次のマイクロバスを待つ。または、少し詰めてもらって無理やり座る。前方に立ったまま乗る。などの方法を取ることができます。

後ろに座る時は、必ず誰かと一緒に。数人いれば、痴漢も大抵手を出してきません。でも、注意したいのが、この友人がウトウトと寝てしまったりすると危ないので、起きててもらうか、何かあった時には起こして助けを求めましょう。

テロの危険は?

テロの危険…安全だと思っていたところでテロが発生している今の世界情勢を鑑みると、こればっかりはわたしも何とも言えません。

ただ言えることは、先日のバングラデシュ・テロ事件後届いた大使館からのお知らせメールによると、ネパール国内でのISILの活動は確認されていないとのことです。ただ、上記したように過激派による車両の放火などが起きていますので、テロが発生する可能性は否定できないとのことでした。

ネパールはヒンドゥー教の国。人口から見ると、イスラム教徒はほとんどいません。でも、ネパールーインド間がパスポートなしで出入りできることなど考えると、過激なイスラム教徒やISIL関係者が入国するのは難しくないかもしれません。

不安を煽るつもりは決してないのですが、現状はこのような感じです。

まとめ

それでは、以上の点に気をつけつつ、ネパール滞在をお楽しみくださいませ〜。

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まんくまり

まんくまり

90年生まれ。ゆとり世代ど真ん中。ネパール語講師、ツアーガイド。ネパールという国と雄大なヒマラヤと純粋なネパール人を愛しすぎて、この国に骨を埋めたいとまで思う。チャコール絵画が趣味。

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